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鶴の恩返しも愛と呪いの物語。呪いを消す唯一の方法とは?

恋愛でも仕事でも人間関係って難しい。そんな難しい人間関係を学べる大切なコンテンツが「日本昔ばなし」などの物語。

テレビで放映していた「日本昔ばなし」は、今も通用する良い話なので、永遠に再放送を続けてもらいたいと思っています。最近は、放送がなくて残念至極。

鶴の恩返しも愛と呪いの物語

さて、今回は、その日本昔話を面白く紹介してくれる「ながたみかこ」さんの書いた「裏切りの日本昔話」。浦島太郎やたにし長者といったお話を裏切りという切り口で紹介してくれるとっても面白い本。

そこから、鶴の恩返し。せっかくのいい人だったはずの若者が、底なしの金銭欲に飲み込まれ、良き心と大切な人(愛する鶴)を失ってしまう物語。この話のあらすじは、ご存知の方も多いはず。

金に執着する人間と愛に執着する鶴。そして、その愛は呪いに変わる・・・えっと、呪術廻戦の乙骨憂太と特級過呪怨霊となった祈本里香のお話も似ているではありませんか。「愛ほど歪んだ呪いはないよ」。

なんということでしょうか。鶴の恩返しも浦島太郎も「愛が呪い」へと変わることを教える物語でした。


呪いを消す方法は、カンタンなはず

愛と呪い

そして、呪いを消すために必要なものもやはり「愛」。お金も反物もなくていい。ただただ、「愛しているとぎゅっと抱きしめること」ができたなら。そうすれば、愛で呪いを消すことができるのです。これは、美女と野獣など含めて、物語が教える普遍の真実。嫉妬や憎悪という負の呪いに飲み込まれている大切で愛しい人がいるならば、ぎゅっと抱きしめて呪いを消し去ってください。

ただし、一方的な一方通行の愛ではいけません。それは、自己中な愛です。

自己中な愛では、自分のためにしかならず、鶴と若者の物語のような悲劇で終わってしまいます。

自己中な愛とは

金の問題じゃねえ。

ええか。相手に喜んで欲しかったら、相手がどういうことに喜ぶのか。どういうことをして欲しがってるのか、ちゃんと考えなきゃいかん。お前さんは相手のためにやってるんじゃねえ。自分がしたいことを、自分のためにやってるだけじゃ。相手が重く感じるのは当たり前じゃ。

自分がしたいことを、自分のためにやっています。

裏切りの日本昔話

これでは、相手は、重く迷惑に感じるだけ。心理学やマネジメントなんて関係ありません。本当に、大切で愛しているなら、相手の喜ぶ顔を見たいはず。押し付けの愛は、結局、人を愛している自分に酔っているだけの自己中な自己愛に過ぎません。

相手の事を考えてこその愛をどうか与えてください。

自己中な人

しかし、自己中心的な性格は、「自分が一番」になってしまうので、個人差があるとして他の人の気持ちを考えません。自分が話したかったことやしたかったことが優先されてしまうので、自己中心的な人は人の気持ちがわからない人となってしまいます。人の気持ちがわからない自己中な人

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