占い師・霊能者が相手を見抜くために使うマル秘、6つの心理テクニック
占い師による占い。どうやって、その人の過去や未来を当てるのでしょうか。タロット・心霊。様々な方法がある中。占いの極意を知ることで、占いの秘密に近づきましょう。
リチャード・ワイズマン博士の超常現象の科学では、ミスターDが、コールド・リーディングのテクニックを明かしてくれています。
「コールド・リーディング」のコールド（cold）は「準備なしに」、リーディング（reading）は「相手の心を読む」という意味。つまり、事前の情報や下調べなしに、あたかも相手の心を読んだかのように見せるテクニックが、コールド・リーディングです。ちなみに、事前に相手のことを調べておいて心を読んだように見せる技術は、「ホット・リーディング」と呼ばれます。
コールド・リーディングの例をご紹介しましょう。たとえば、“ニセ占い師” がよく使う「最近、転職したいと考えてはいませんよね？」という質問。
「転職したくないですよね？」と「転職したいですよね？」、両方の意味に受け取れるのがお気づきでしょうか。相手が転職したいと思っていたとしても、思っていなかったとしても、「心が読まれた！」と錯覚してしまうのです。コールド・リーディングとは
では、ミスターDは、どのような方法で、人の心を読んでいるのでしょうか？
1.巧みな言葉がすべての鍵
人間の持つ自己中心的思考を利用。相手の気持ちをくすぐり、占うときに、相手を褒め上げる。
レイク・ウォビゴン効果（英: The Lake Wobegon effect）とは、心理学で「自分は他の人と比べると、平均以上である」と自己評価を過大に捉えるという基本的な帰属の錯誤を生み出す認知バイアスのことである。また転じて、意識調査などで対象者のほぼ全員が「自分が平均以上」という意識を持つというような、事実と矛盾する状況あるいは空想上の桃源郷をも意味する。レイク・ウォビゴン効果
自分の性格や能力を褒められれば、たいていの相手は、相手に好意を持つ。また、自身の性格を好意的に話されれば、その通りだと思いこむ可能性は高い。手相やタロットで、「あなたは、想像力が豊かで、細かな部分に眼が行き届く人ですね。」。こう褒められて悪い気がする人はすくないはず。
ましてや、手相やタロット占いに興味ある時点で、想像力がそこそこ豊かな人である確率は高いでしょうから。
2.人は自分の見たいものを見る
一つの事を言いながら、それと正反対の事を言う。
例：あなたは、繊細ですが、人一倍繊細ですが、非常にしっかりしたところもあります。
これによって、ライザもミスターDの言葉のなかで、自分にあてはまると思える部分に注意を向け、自分にあてはまらない情報には、ほとんど注意を払わなかった。彼女は自分の聞きたいと思うことだけを聞いて、ミスターDの神通力を信じるようになったのだ。超常現象の科学
3.意味のないもが意味のあるものへと変わる
人間の脳は、会話の前後から意味を汲み取る。それによって意味の無いものまで意味を聴き取る。
下の文字は、どう読めるでしょうか。13それともB？
アルファベットの13ともBどちらとも取れる文字。
AとCに挟まれるとどうでしょうか。
同じ文字なのに、12と14に挟まれるといかが。
人間の脳は、前後次第で文字を補完して判断する。
占い師や霊能者は、曖昧な言葉を口にすることで、受け取る相手が、自分にあわせて勝手に解釈する。
4.相手の反応を見て話の流れを変える
占い師やセールスマンは、相手の反応を見て、話し方や内容を変える。言葉を投げかけて、反応があった内容を掘り下げていく。自分の考えを言わずに探りを入れるのは、優秀な話してなら、無意識にやっていることです。
優秀な占い師は、この話の内容や流れを見極める達人だと言えるでしょう。
5.自分は特別という幻想
占い師の話すあなたにしか当てはまらない特別な事実は、多くの人に当てはまる。
- 左足の膝に傷跡がありませんか（約1/3が当てはまる）
- 家族に遺言を残さずに亡くなった人がいる
- 引き出しに、写真の束がある
- 何のためかわからない鍵を持っているのではないか
6.占いの失敗を成功に変える方法
外れた場合のために、抜け道を用意しておく。
- あなたに直接ではなく家族や友人に関係のあること
- 過去や未来の話にする
- 話を抽象化する
- 後でよく考えて見てくださいとごまかす
そして、占い師は、無意識・意識的にこれらの方法を使っている。
つまり、優秀な占い師は、相手の仕草や服装などから情報を読み取り、話の方向を自由に組み替えることができる人のことだと言えるでしょう。
