菊川仁義=太陽の男

リーダーにふさわしい資質とは何?黒田闘吉いわく菊川仁義とは太陽のような男だ!

車田正美先生渾身の作品。「男坂」。男塾・北斗の拳などと並び立つはずだった男の漫画。今では、笑われてしまう硬派=男の中の男を描いた壮大な物語です。

残念ながらジャンプ本誌では打ち切りになってしまいました。しかし、車田先生は、そんなことくらいでは、めげません。その後、ギリシャ神話と美少年をハイブリッドしたストーリーの聖闘士星矢が大ヒット。

男坂:菊川仁義が持つリーダーの資質とは

さて、男坂のお話でしたね。今回は、男坂から、優れたリーダーが持っている資質について考えてみましょう。

男坂の主人公「菊川仁義(きくかわじんぎ)」は、東日本の男達をまとめあげて、西日本のドン武島将に挑もうとします。そのためには、多くの男に慕われるだけのリーダーとしての器が必要。何しろ、子分達は、海千山千のとんでもない野郎ども。それをまとめあげるのは、中国の楚漢時代、項羽と劉邦をあわせたくらいの力と器量がないとダメでしょう。

さて、菊川仁義の部下のひとり。黒田闘吉(くろだとうきち)は、嵐の海で、溺れかけた闘吉を背負って、泳ぎきった仁義を命の恩人と慕っています。そして、いよいよ、東日本の男達を仁義の旗の元に集めることを命じられて、会津に向かいます。

会津といえば、あれですね。そう白虎隊。男坂では、昭和白虎隊を率いる梓 鸞丸(あずさ らんまる)が君臨している地。彼は、若いながら300名の猛者をまとめる総長。もしも、この男を従わせることができれば、菊川仁義の大きな力になるはず。

ここで、梓 鸞丸に出会った黒田闘吉。従っても良いという鸞丸に、菊川仁義が、人の上に立つ男としてふさわしいかどうかを問われます。

彼が仕えるに足る人物なのか知りたいのは当たり前。さらに、リーダーとして人の上に立つ男が持つ資質を闘吉に教えるのです。

リーダーに必要な3つの資質

それが、この3つ。

  • 3.頭脳明晰
  • 2.豪放磊落
  • 1.澄んだ湖のように人を惹き付ける男

さて、菊川仁義は、この3つのどれに当てはまるのでしょうか?

闘吉は、自分の親分が、どのタイプかを考えます。ところが、仁義は、3つのタイプのどれにも当てはまらないのです。では、正面に座る梓 鸞丸はどうか。そう、この男こそリーダーにふさわしい「澄んだ湖」のような男だと理解してしまうのです。

それでは、自分の従う仁義は、3つの資質に当てはまらないか。ならば。 鸞丸に劣る男なのかと考えたとき・・・はたと気づくのです。

そうだ、菊川仁義は、3つの資質には当てはまらない。それを超える太陽のような男だと!

太陽のような男こそが、菊川仁義の持つリーダーの資質だったのです。

皆が、菊川仁義を好きになる。それが、彼の持つ大いなる魅力!

太陽の男=仁義親分

男坂

太陽のような男:菊川仁義

リーダーにふさわしい太陽のような男とは、どんな男でしょうか。

リーダーは、少年の夢「海賊に例える」船長にあたります。

ジャック・スパロウやワンピースのルフィがその典型ですね。

彼らは、船員に目的を示すことが第一。次に、カリスマが必要。カリスマは、強い自信から生まれますから物事にくじけない強い意志が必要ですね。ただし、強いだけでは、楚漢戦争の項羽のように、嫌なヤツにもなりかねません。

そうならないために、もうひとつ大事なのが、優しさや明るさ。

この3つ目の要素が、鸞丸の持つ澄んだ湖のような優しさ。そして、菊川仁義の持つ太陽の陽気さに当たる部分だと思います。

強さだけでは、リーダーとして不十分。それこそ、ブラック企業になってしまいます。あなたもリーダーを目指す場合、威厳・厳しさといった強さの部分だけでなく、優しさや明るさを備えることを考えてみてはいかがでしょうか。

あなたが部下の立場ならば、どちらも兼備する人間が、リーダーになってくれるととてもありがたいですね!

心理学のNLPによるリーダーの資質は、こんな感じ。男坂に出てくるリーダーの資質と同じような内容ですね。

●強さ(パワー、勇気、覚悟)
●慈悲(優しさ、やわらかさ、オープンマインド)
●陽気さ(ユーモア、創造性、遊び心)

心理学NLPによるリーダーの資質

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


関連記事


物語で心理学・マネジメント・哲学を学ぶ