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ドラゴンランス伝説6奈落の双子:兄弟の愛憎とはこれほど深いものなのか

ドラゴンランス戦記及び伝説は、ハリーポッターや指輪物語ほどの人気はありませんが、とてもおもしろい。良いファンタジー小説を読みたいなという方には、ぜひ読んでくださいと熱くおすすめいたします。

長い物語なのですが、まずは、最初に出たドラゴンランス戦記を読めばOK。今回は、物語のフィナーレをご紹介しますので、ご注意ください。

これは、陰陽ふたつの性質を持つ双子の物語。

戦記~伝説と続くレイストリンとキャラモンの二人。そのクライマックスとして涙あふれるクライマックスとなるのが、ドラゴンランス伝説6「奈落の双子」。

神に挑み、奈落で対峙するレイストリンとキャラモン

これまで、愛憎絡み合う仲だった双子の兄弟。兄は、神になろうとしてすべての障害に勝ち抜いた弟の前に立ちふさがります。

すなわち、アビス(奈落)で、今にも、暗黒の女王を打ち負かそうとしているレイストリンの前に現れる最後の砦は、やはり、兄のキャラモンでした。

陽気で力強い兄のキャラモン。病弱で陰険な弟のレイストリン。

常に、キャラモンは、弟のレイストリンを守りかばい続けてきたのです。そして、兄に守られながら、その兄を憎んでいるレイストリン。同じように生まれたのに、力が強く陽気で皆の人気者となった兄。そして、病弱で陰気、皆の嫌われ者になった弟。

弟は思います。兄がいるからつらい。それでも、苦しくなると兄を求める弟。

その哀しい運命が、奈落の双子では描かれているのです。最後のシーンは、泣いちゃいますよ。愛しても愛しても得られない心からの感謝。それでも、キャラモンは、レイストリンを守ってきました。

それなのに、弟のレイストリンは、上位魔法の塔で、憎しみと嫉妬の心にとらわれて、幻影のキャラモンを魔法で黒焦げにしてしまいます。そのきっかけは、魔法。これだけは、兄に勝ると思っていたことを兄がカンタンにできたこと。それが許せなかったのです。

さすがに、それ以降、二人の関係には、ヒビが入ります。

それでも、キャラモンは、レイストリンを愛し、本当の意味での邪悪ではないとかばい続けるのです。しかし、神になろうとする弟の意志を知り、もうどうしようもないと諦め、背を向けるのです。

でも、二人の運命は、時間のいたずらによって、交錯し続けるのです。

愛憎渦巻く双子の物語

心理学の世界で、カインとアベルの双子による殺人。カイン・コンプレックスが重要な概念であるように。

一人の人間として生きていく過程で、「哀れみ・守られる」というのは、人の魂を傷つけるもの。たとえ、失敗しようがどうなろうが、突き放す・手を出さず、見守るというのは大事だなと思います。

邪悪は創造できない

そして、邪悪に落ち、神となったレイストリンが見るのは、虚無の世界。

中立神「ギレアン」の現身。アスティヌスすら同情する虚無の世界。

邪悪に創造はできぬ。邪悪はただ滅ぼすのみ。光も闇も宿さぬ虚無の中をいつまでも覗き込む。

そこに、すべてに勝ち、すべてを滅ぼし、神となったレイストリンは、君臨します。それを止めるのは、やはり、キャラモンでした。

「ぼくを哀れんいるんだね。脳無しのぼんくらの兄さん。~そう、ぼくは殺すよ。兄さん。」

それでも、自分を殺し世界を救うと決めたレイストリンの魂が、最後に救いを求めたのは兄のキャラモン。

力強い腕がかれにまわされ、ぎゅっと抱きしめた。「ほうら、レイスト、うさちゃんだよ」

暗黒の女王「タキシス」による攻撃。そこから、彼の魂を守るのは、あれほど、憎んでいたキャラモン。そして、キャラモンが守ってさえいれば、レイストリンは怖くないのです。

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