心の境界 人間関係の基本スキル

良い人間関係を作る必須スキル「心の境界を守る方法」:生きるのが楽になる

心の境界線を引けるかどうかは、社会で生き抜くための大切なスキルです。これを理解できるかどうかで、生きやすさが、大きく違ってきます。

あなたの周りに居ませんか。

  • 人の嫌がることを平気でしてくる人。
  • 親切の押し売りのようにぐいぐい来る人
  • 自分にいいからといって、あなたにも押し付けてくる人

相手に悪気がなくても、あなたが不快に思うなら、それは断ってもいいのです。なかなか、断りにくいなと思っている人は、「心の境界」という心理学的な概念を学びましょう。

心の境界は、大事なライフスキル

NPO法人「ASK」によると「境界」は、人付き合いの土台となる大事なスキル。

「境界」とは、自分と他人とを分ける境目のこと。どんなに親しい間柄でも、境界は必要です。
親友どうしでも好みが違うことはあります。「何もかも全部一緒でなければイヤ!」というのは境界がない状態。

境界と親密さ

子供の頃は、ありますよね。親友同士で一緒。憧れのアイドルやスポーツ選手と一緒。でも、大人になるに従い、依存から自立へと成長し、心の境界を作り始めます。それが、自立した人間になるということ。

この境界がないと、下記のように、大変なことになります。

境界がないと、生きるのが苦しい



自立した人間として生きていくためには、どこかに境界を設定することが必要です。境界がないと、他人の言うなりになってしまったり、自分のプライバシーが侵害されていることに気づかなかったりします。あるいは相手の境界を無視して、すべて自分の思い通りにさせようとしたりします。

境界がない人は、受身形と侵入型の2つに分かれます。

1.自分の意見がなくなり、他人の言うなり。=受身型。

2.相手の境界に侵入。思い通りにコントロールしようとする=侵入型。

どちらも、良い人間関係を作りあげる上で、問題になる行動。受身形の人が、侵入型の人に出会ったら大変。それこそ、洗脳やマインドコントロールされかねません。

そして、残念ながら、境界を外に広げる侵入型の人間は、世の中にたくさんいます。そういった他人の境界を尊重せず、あなたを思い通りにしようとしてくる悪人には、自分の境界を守ることで、自分自身を守るしか方法はありません。

あなたの心に土足で入ってくる人には、 Noといいましょう

自分の境界を守る方法

NPO法人「ASK」による境界の守り方。

考え方を押しつけたり、あなたを思い通りにさせようとする相手に対しては、次のような方法で境界を守りましょう。

●はっきり「ノー」と言う
●「自分を尊重してほしい」とはっきり伝える
●自分の考えを、相手がわかってくれるまで断固主張する
●相手に会う回数を減らしたり、SNSや電話やメールなどのやりとりを控える
●敬語やていねいな言葉を使うなど、心理的な距離をとっていることを態度で示す

また、この境界線の弱い人は、自己肯定感の低い人に多いと言います。そのため、自己肯定感を高めることで、境界を作り、自分の主張をしっかりと行いましょう。

自分と相手は違うのです。相手にとって、良いことが、あなたにとっていいこととは限りません。「普通、そうだよね。」と言われたって、同調する必要はないのです。

自己肯定感の低い人は、相手が自分の境界線に入ってきても、それすらも気づかない人が多いのです。相手と自分との境界が引けてないので、しっかりと「NO」と相手に伝えたり、自分の主張をすることは、むしろ罪悪だと感じている人が多いのです。ですので、人間関係に疲れたり、生きずらさを感じたりするのです。境界線と自己肯定感

 

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