失敗してもパターンを変えないパーソナリティ障害とは?そのため、周りにストレスと混乱を生む

あまりにも、周囲の人との反応や考え方が違う場合、このパーソナリティ障害を疑った方が良いかもしれません。このことを理解するだけでも本人と周囲の人が少し楽になるかもしれませんしね。

パーソナリティ障害とは何だろう?

パーソナリティ障害自体は、全体の約10%を占めると言われるように、それほど、珍しい症状ではありません。10人に1人ですからね。

そして、周囲の人とは違う反応や行動をすることで、本人が苦しんだり、周囲が困ったりする場合に診断されます。あまりにも症状がひどい場合や社長や上司など地位が上の人が、このパーソナリティ障害の場合、周りの混乱とストレスが増えてしまいます。

そのため、上司がこれに当てはまると感じた場合。まず、普通の感覚とは違うのだということを理解した方がいいです。なぜこんな反応をするのだろうと考えれば考えるほど苦しくなりますからね。

パーソナリティ障害と診断されるのはどんな時

実際に、パーソナリティ障害で、医療機関を受診するのは、他の精神障害を合併しているケースがほとんど。変わった人だなで済まされることの方が多いでしょう。

失敗してもパターンを変えない

自分の特徴的な行動パターンがうまくいかない場合や不都合な結果を招いている場合には、ほとんどの人は自分の反応パターンを変えようと試みるものです。対照的に、パーソナリティ障害の人は、自分がとる反応のパターンが繰り返しうまくいかない場合や不都合な結果を招いている場合でも、そのパターンを変えようとしません。そのようなパターンは、状況に応じて調節(適応)されることがないため、不適応と呼ばれます。不適応な行動パターンの重症度と持続期間は様々です。パーソナリティ障害の概要

これ、なかなか問題です。ほとんどの人は、問題が生じれば、それに対応して変化します。しかし、パーソナリティ障害の人は、繰り返し失敗しても、その失敗パターンを変えようとしないのです。ということは、同じパターンを繰り返すということ。何度、話してもわかってくれないという人は、こちらに当てはまるかもしれませんね。

パーソナリティ障害は、10種類を3パターンに分ける事ができる。

10種類を3グループに分類。もちろん、複数の要因が重なっている場合もある。10種類あり、それぞれパターンが微妙に違うので、なかなか難しい問題ですね。

★Aグループは奇妙または風変わりな様子を特徴とします。このグループにはそれぞれの際立った特徴をもつ以下のパーソナリティ障害が含まれます。

●妄想性 :不信と猜疑心
●シゾイド :他者に対する無関心
●統合失調型 :奇妙または風変わりな思考と行動

★Bグループは演技的、感情的、または移り気な様子を特徴とします。このグループにはそれぞれの際立った特徴をもつ以下のパーソナリティ障害が含まれます。

●反社会性 :社会的無責任、他人の軽視、欺瞞、自分の利益を得るための他人の操作
●境界性 :一人でいることに関する問題(見捨てられる恐れによる)、感情や衝動的行動をコントロールすることの問題
●演技性 :人の注意を引きたい欲求と劇的な行動
●自己愛性 :もろい自尊心、賞賛される必要性、および自分の価値についての過大評価(誇大性と呼ばれる)

★Cグループは不安や恐れを抱いている様子を特徴とします。このグループにはそれぞれの際立った特徴をもつ以下のパーソナリティ障害が含まれます。

●回避性 :拒絶される恐れによる対人接触の回避
●依存性 :服従と依存(世話をしてもらう必要性による)
●強迫性 :完全主義、柔軟性のなさ、頑固さ

さらに、パーソナリティ障害には、下記のような問題点があります。


パーソナリティ障害の問題点

●自己同一性と自己感覚:自分自身のイメージが安定していない。時と場合によって、人と接する時の性格が変化する。

●人間関係:他者と親密で安定した人間関係を築けない。他者の気持ちに鈍感・無関心。共感性を欠くことがある。

●一貫性の無さ:周囲の人への態度に一貫性がなく、困惑・フラストレーションを与える。

●他者の扱い:他者との接し方について、妥当な接し方。安全で許容される接し方について理解していない可能性がある

●子育て:一貫性がなく、無関心や感情的など。時には、子供に問題が生じることがある。

●自分自身の問題:自分自身が問題を引き起こしていると気づいていないことがある。

これらが、一年以上、続いている場合、パーソナリティ障害の可能性があります。

パーソナリティ障害チェックテスト:学問的妥当性はないとのことですが、参考になると思います。

パーソナリティ障害とは:厚生労働省

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