自転車競技の金メダリスト杉浦佳子さんが学んだ言葉は、「おごれる者は久しからず」

サッシャさんとノイハウス萌菜さんがナビゲートする朝のFMラジオ。「STEP ONE」。毎朝、著名人の方が「人生で学んだ言葉」を紹介しています。

2022年6月6日は、東京パラリンピック「自転車競技の金メダリスト杉浦佳子さん」が登場。東京パラリンピックで、日本勢最年長の50歳での金メダル獲得が話題の方。

そんな杉浦選手の大切にしている言葉は、「おごれる者は久しからず」

平家物語のおごれる者は久しからず:杉浦佳子選手

この言葉は有名ですよね。ご存知、祇園精舎の鐘の声~始まる「平家物語」の一節。源氏を倒し、武家として、朝廷を圧倒し、政権を握った平家でしたが、「平家にあらずんば人にあらず」といった奢った態度から、総帥の清盛がなくなると、あっという間に、滅んでしまいます。

この事から、調子の良い時こそ、「人に感謝し、おごり高ぶった態度ではいけない」という戒めとして、ほとんどの方が理解しているかと思います。

杉浦佳子さんは、この言葉を胸に、人生や自転車競技に取り組んでいるとのこと。

アスリートとしての自信と人間として謙虚の両立

一方で、難しいのが、人としての人生訓とアスリート精神の両立。

●杉浦選手いわく「アスリートとして絶対の自信は必要」。それがなければ、選手として上を目指す事はできないといいます。

●一方。人生の生き方として、「おごれる者は久しからず」と謙虚に生きることを心がける。

アスリートとしての自信は、一歩、間違えれば、過信やおごりにつながってしまう。でも、謙虚一辺倒でもいけない。アスリートならではの悩みであり、両立させることの難しさを率直に語っていました。

そして、その解決策は、自分だけですべてを判断するのではありません。そのバランス感覚や両立は、コーチにコントロールしてもらうというのも素敵なところ。

東京2020パラリンピックの感想でも、恩返しとの感想から、謙虚な人間性を伺えますね。

終わった直後は「これでお世話になった方たちに恩返しができた」という気持ちが大きかったんですが、お世話になった方にごあいさつにうかがったりイベントに呼んでいただいたりする中で、逆に「感動をありがとう」と声を掛けていただけることに驚いています。

「この私が『ありがとう』って言われる人間なんだ」「私は生きててよかったんだ」と噛みしめています。また誰かの喜ぶ顔が見たい、ありがとうという言葉を聞きたい。そのためにももうしばらくがんばろうという気持ちです。東京ボランティア

また、コーチからのアドバイスもいいですね。誰もが、こんな大事で重要な大会前は、緊張して当たり前。それに対して、やるべきことをきちんとやりなさい!

これも素晴らしい。

今大会に限らずコーチからは「やるべきことをきちんとやりなさい」と言われていました。そして「それはレースの日も同じ」という助言があったので、To Doリストを分刻みでスケジュール化し、ひとつひとつクリアしてレースに挑みました。余計なことは考えずに「決まったことをやる」ことに集中できたのがよかったのだと思います。東京ボランティア

時間のスケジュール管理で集中する

同じく自転車選手&コーチの飯島誠氏に教わった内容です。

競技・本番の前は、緊張や不安に襲われて当たり前。それを解消するための方法です。

●時間軸を付けたTODOリストで、やるべきことに集中する。

そうすることで、そわそわ。不安になる時間がなくなる。

細かいタイムスケジュールの元、タスクをこなしていけば、自然と準備もできるし、不安やイライラでメンタルを消耗することもなくなるという話でした。

ナビゲーターのサッシャさんも、こう言います。

「考える時間があるといろいろ考えてしまう。不安が増えてくる。こうだったらどうしよう」

考える時間がないほど、タイムスケジュールがあることで、競技に集中できる。

もし、あなたが、本番前に緊張するタイプであれば、時間軸まできちんと考えたタスク表を作り、それに則って、準備をしてみてはいかがでしょうか。

緊張やストレスを解消できるかもしれませんよ!

「おごれる者は久しからず」

  の「言葉から学んだこと」とは? ▼9:35~ 「LISTEN AND LEARN」 著名人の「人生で得た学びや、気づき」について伺うコーナー!

音楽は、Stand Up (for the Champions):ライト・セッド・フレッドでした。

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