2021-11-25 8-59-00

釣りキチ三平の魚紳さん:初登場時の姿から、昭和のマナー&モラルがどんなレベルだったのか分かる

1973年から10年間、釣りブームの立役者でもあった釣りキチ三平。三平くんと魚紳さん。タキタロウ、デビルソードといった魚と人の物語に、心熱くさせられたのを覚えています。

副主人公として、兄貴的存在の鮎川魚紳さん。かっこよい大人の男。サングラスに過去を明かさない謎の男。三平くんに厳しくも優しく接するも、時折、嫉妬もする人間臭い人でした。

矢口高雄による日本の漫画。また、それを原作としたアニメ作品。1973年から10年間、『週刊少年マガジン』(講談社)に連載され、当時の看板作品のひとつであると共に、自然派漫画の代表的存在であった。『週刊少年マガジン』では長編を、『月刊少年マガジン』(講談社)では短編を同時連載していた。続編や単発の読み切り作品もたびたび発表されている。2020年10月時点で単行本の累計発行部数は5000万部を記録している。釣りキチ三平

とてもおもしろい漫画ですので、機会があれば、お読みください。キャプテンエイハブと巨大なカジキ。デビルソードとのエピソード。日本各地のイワナやヤマメ、石鯛を釣り歩く物語。三平くんと記憶喪失のお父さんなど読みどころ満載です。

鮎川魚紳登場時で分かる昔(昭和)のマナー

その魚紳さんが初登場したシーン。1970年代と現代の差をまざまざと感じさせます。当時のマナーと現代のマナー。全然違いますからね。今、同じことをする人を褒めることはないでしょう。

三平くんが、魚紳さんを褒めている内容。今だったら違和感を感じる人ばかりでしょう。

魚紳さんのマナー

釣り場で、タバコをスパスパ吸い、酒をゴクゴクと飲む魚紳さん。それに対して、タバコの吸い殻を埋めてきれいにしていたことを褒めている三平くん。これ、1970年~1980年代ならではですね。

これだけで、マナーが良いと褒められるなら、現代人は、ほとんどの人が次第点。

今、こんなことをする釣り人がいたら、タバコ・火事のリスクなど、マナーの悪い人がいるもんだと叩かれそうです。

昔は良かったと嘆く方に:昭和のマナーは、本当に良かった?

たとえ、同じ事をしていても、時代によって、許されるか許されないかというのは、大きく違います。そのため、歴史を見る上で、当時の価値観を学び、現代の価値観で裁くことが良くないということを理解することができると思います。

もう一つ、何かにつけて、昔は良かった。昔の人の方が、マナーもモラルもあった。それに比べて、現代人は、自分の事しか考えない・モラルが下がったと嘆く人がいます。もちろん、昔の方が良かった点もあるでしょう。しかし、この釣りキチ三平の「魚紳さん初登場シーン」を振り返ってみていかがでしょうか。

昔より現代の方が、マナーモラルが高いと感じる人がほとんどだと思います。

 

 

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